2.13 クレジットカード Credit Card
2.13.1 現金vs.クレジットカードの損得
1)安全性
現金を持ち歩かなくて済む。クレジットカード一枚でほとんど世界中で買い物ができるし、宿泊もできる。ロンドンなどでは公共交通もクレジットカードで支払える。
2)為替手数料
TCや他の通貨へ両替すると為替手数料が発生し、さらに、それを現地通貨へ両替すると再度為替手数料を支払うことになる。クレジットカード支払いの場合、ある程度の為替手数料が含まれたレートで日本円にて請求が来る。総じてこちらのほうが、手間と為替手数料の面で有利ではないかと思う。
3)損害保険
クレジットカードによるが、通常、旅行傷害保険が付与されている。したがって、海外で病気になったり事故に遭遇した場合、補償の対象となる。通常出国してから60日などと期限が設けられている。また、携行品の盗難、購入した品物の破損なども補償対象としている。詳細は、契約クレジットカード約款をよく読むことが必要である。よって、別立てで旅行傷害保険へ加入する必要は無い。
以上のように、持っていないより持っていたほうが便利だろう。ただし、ダイナースクラブのプレミアムカードやアメリカンエクスプレスのブラックカードのような年会費がはるカードは損得勘定が必要だ。
2.13.2 クレジットカードの利便性
1)キャッシング
現地通貨が無いときに、ATMからキャッシングできる。トランジットで立ち寄ったりしたときには便利である。その際の目安はクレジットカードの裏に「Cirrus」または「Plus」というマークがあり、ATMに同様のマークがあれば概ね現金を引き出せる。しかし、国により銀行により異なるので要確認。
2)支払い保証
ホテルでのチェックインの際、宿泊代支払い保証としてクレジットカードがあればデポジットととして機能する。クレジットカードがないと、現金でデポジットを差し入れることになる。
2.13.3 クレジットカードの特典
1)空港のラウンジの利用
カードによるが、空港内にカード会社専用のラウンジを持っているので利用できる。同伴者も1名までは無料の場合が多い。(約款参照)
2)旅行傷害保険の付与
上記の通り、旅行傷害保険が付与されている。
どのクレジットカードを使うか?
VISA、MASTER、JCB、DINERS、AMEXなど申し込めば、勤務先があれば概ねカードは発行される。私の経験では、VISAとMASTERがあれば世界中で事足りると思う。カード会社ごとに加盟店数などを表示しているので下記のリンクを参考にされたい。
銀行口座を持っていればほとんどの銀行でクレジットカードが斡旋されている。最近では、キャッシュカードにクレジットカード機能が付与されるようになった。
リンク
- クレジットカード比較ドットコム
- FPが選ぶお薦めクレジットカード
- クレジットカード比較情報局
- ALLカード比較
- クレジットカード比較.com
- 年会費無料-お得なクレジットカード比較
- @クレジットカード会社比較
補足
途上国の田舎でのキャッシング
途上国でキャッシングをする場合、通常は問題ないはずだが、紙幣が古くてつまり出てこないケースがあった。再度、リセットしてキャッシングすると出てくる。しかし、これで安心してはいけない。この、リセットしたキャッシングが取り消されていない場合がある。後日、クレジットカード明細に2重で請求される。この場合、クレジットカード会社が交渉するが、一旦、この金額を支払うように言い渡される。支払ってからの交渉ではなかなか返金に時間がかかる。返金されればまだ良いほうだ。したがって、途上j国の田舎でのキャッシングは出来るだけ避けたい。(モザンビーク島のATMでのこと)(2006年3月)
二重請求(VISA)
前述の通り、VISAでキャッシングを行い、2重請求された。クレームしてから6ヶ月を経て、やっと返金されることになった。2重請求した分については、一旦、利用者が請求どおり引き落とし期日に支払う必要があり(VISA)、交渉が成立すれば返金されるシステムのようだ。(2006年10月)
ダイナーズクラブの空港ラウンジが有料化へ
2007年末から空港ラウンジが有料化になり、また、ラウンジの閉鎖もあったようだ。