2.10 お金の管理と外国為替(両替)・送金
2.10.1 お金の管理
どのように出張旅費を持っていくか?現金、トラベラーズチェック、クレジットカード、ATMの利用、海外送金などがあるが、これらの組み合わせが最も便利ではないだろうか。私の場合、通常、現金、T/C、クレジットカード、業務費が多額の場合、現地口座への海外送金を利用している。T/Cは、国によって使いにくい場合がある。
2.10.2 外国為替と送金
どの通貨で持参するか?
米国及びEURO圏は直接$やEUROへ交換する。
東南アジアの場合、円貨から直接現地通貨へ交換する。
それ以外の国でも最近は円貨から現地通貨へ交換できる場合が多くなった。エジプト、トルコ(2007年)
要はハードカレンシーが重要だ。
外国送金(Remittance)は?
送金手数料と為替手数料がかかる。送金手数料は同じ銀行宛か否か、円建てか外貨建てかで異なる。例えば三菱東京UFJ銀行の本支店から他行宛て、外貨建てで送金した場合、3,500円+2,500円=6,000円の手数料がかかる。送金のときに適用されるレートがTTS(電信売り)レートである。
通常手数料は銀行によって若干異なるようだが、お安くはない。プロジェクト費用や住宅のデポジットなどまとまって送金するとき意外は現金などで間にあわせる。
レートの説明:
TTS (電信売りレート)
TTB (電信買いレート
Cash.S (現金売りレート)
Cash.B (現金買いレート)
T/C (トラベラーズチェックレート(売り買い))
三菱東京UFJ 外国送金手数料
2.10.3 国際郵便為替(International Money Order)
郵便局で取り扱っている。口座宛の送金も可能。あまり出張向きではないかもしれない。
2.10.4 外国でのATM利用によるキャッシング
クレジットカードや国際キャッシングカード(東京三菱UFJ銀行)で海外のATMで現地通貨が引き出せる。クレジットカードがあれば概ね世界中で現地通貨が引き出せる。その際、クレジットカードの裏面に記されている”Cirrus"や"Plus"等のATMネットワーク(ATM Locator)によって使えるATMが異なる。
引き出せる金額はキャッシングの設定範囲であり、手数料、概ね1.6%、がかかる。
2.10.5 外貨へ交換するときの手数料
円貨を外貨に交換するときは手数料がかかる。これは銀行によってことなり、手数料が安いほど個人としては支出が減る、つまり、余分な支出をしなくてもよくなる。通常この手数料は交換レートに含まれている。
また、通貨の種類によって為替手数料が異なる。USDとEURでは日本の銀行においてはEURがかなり割高であり、1EURを交換するときに5-7.5円(東京三菱銀行5円、UFJ銀行7.5円)の手数料がかかる。USDの場合は、1ドル1円だ。(2005年1月)
参考サイト:
リンク
外国為替相場
銀行窓口以外(土日祝日営業)の両替ショップ
世界の為替レート換算ツール
メモ
国内or現地
事前に国内で両替しておくか、現地で円を現地通貨に両替するかは、行き先による。欧州、米国、東南アジアであれば概ね円貨から現地通貨で問題ない。
トルコでの両替
円、ドル、ユーロはどこでも両替可能だが、銀行は手数料4%、両替商では手数料は徴収しないが交換レートに手数料分(銀行手数料分以上)が含まれている。よって、クレジットカードでの支払いがお得となる。